こんにちは!てるです!
今回は熱性けいれん、乳幼児(生後6か月から5歳)に多くみられる発熱時(38℃)以上のけいれん発作の注意点や対処の仕方についてお伝えしたいと思います!

熱性けいれんについて
僕は2歳の息子がいます。
先日、旅行で行った宿泊先で熱性けいれんを起こしました。
朝は36.5℃の平熱でとても元気でした。
夕方に旅館に着き、息子が室内を走り回っていました。目を少し離している時に「バタン!」と音がしました。
息子を見ると床に倒れており、一瞬泣いてすぐに痙攣を起こしました。最初は倒れた際にどこかに頭をぶつけて痙攣を起こしたのかと思いました。
ぐったり横になり、手足はぴんと伸び、白目をむきながら痙攣している息子。初めて見たときはパニックでした。
急いで旅館のフロントに電話をかけ、救急車を呼んでもらいました。
その間に、体温計を持って来ていたので妻が熱を測ると、39.4℃もありました。
さっきまで元気に走り回っていたのに、まさかこんなに熱があったなんてと気づかなかった自分を責めました。
病院の先生に診てもらい、幸いにも頭の外にも内にも傷はなく、頭を打って痙攣をしたのではなく、熱性痙攣を起こしてから倒れた可能性が高いと診断を受けました。
この出来事をきっかけに、直前は元気でも急に倒れることがあることを頭に入れて、普段から熱の予兆を見逃さずに生活を送っていきたいと思いました。
両親、もしくはどちらかが経験しているとこどもも起こしやすく、日本では、約5-10%の小児にみられます。40人のクラスであれば約2人が経験します。そして、熱性けいれんを経験した3分の1が繰り返します。
熱性けいれんの症状
- 発熱後、ほとんどが24時間以内にけいれんを起こします。
- 意識を失う
- 全身が突っ張る
- 手足をガクガクと動かす
- 白目をむいたり、目が上下左右どこかに寄ったまま動かない
- 泡をふく
- 歯をくいしばる
- 脱力する
これらの症状が数十秒から数分間継続します。治まった後は、普段通り意識がはっきりするか、寝てしまうことが多いです。
意識が戻っても、機嫌が悪い状態が続く場合もあります。
以下の場合は熱性けいれんを繰り返しやすいので注意が必要
- 両親のいずれかが熱性けいれんを起こしたことがある
- 1歳未満ではじめて起こした
- 発熱から発作までが1時間以内
- 発作時の体温が39度以下

熱性けいれんの検査・診断
基本的に症状から診断し、検査で診断するものではありません。けいれんの原因が他の病気でないことの確認が最も大切です。
必要に応じて以下のような検査を行う場合もあります。
- 血液検査(炎症の値など)
- 細菌検査(血液や尿など)
- ウイルス検査(インフルエンザなど)
- 髄液検査(髄膜炎の有無)
- 脳波検査(脳炎・脳症を疑う場合)
- 画像検査(頭部CT・頭部MRI検査など)
熱性けいれんの治療法
けいれんが止まっていない場合
- 熱性けいれんであれば、命に関わることはないこと・後遺症が残ることはないことを頭に入れて落ち着いて対応する。
- 周りに危ないものがない場所に寝かせる。
- だっこでは観察が難しく、思いがけず怪我をしたりする(普段と異なり、体に変な力が入ったり逆に力が抜けたりしているため)
- 吐いた場合は、吐物を気道に詰まらせないように顔を横に向ける。
- けいれんの様子(左右差はないか、目の動きはどうか等)とけいれんが持続した時間を確認する。スマホで動画を撮ると分かりやすいです。
- 舌を噛んで大事に至ることはないので、口の中に物や指を入れない。
- 初めての場合は必ず医療機関を受診する。
- 気が動転していることが多いので、可能な限り自家用車は避ける。
- 5分以内に治まらない場合や、顔色が悪くなるような場合は救急車を呼びましょう。
- 短時間でけいれんが治まり意識状態に問題がなければ、ほとんどの場合自宅療養が可能です。
- けいれんが長時間続いた場合や24時間以内に繰り返した場合、抗けいれん薬を使った場合(副作用として眠気・ふらつきなどがあるため)には入院が必要となることもあります。
おわりに
初めは、熱性けいれんが起こるとパニックになりどうしたらいいか分からなくなると思います。
親どちらかがなったことがあるのであれば起こる可能性は高いです。
対処の仕方を知っておけば、冷静な判断ができ適切な処置ができ、こどもを守ることができます。
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